今年の1月から放送していたTVアニメ『貴族転生 ~恵まれた生まれから最強の力を得る~』ですが、ようやくNetflixでの配信が始まったので一気見しました!
貴族転生とはどんな物語か?
「小説家になろう」で掲載されていた同タイトルのライトノベルが原作のアニメ。
もともとは平凡な村人だった男が、ミーレス帝国の第十三親王に転生する……というスタートで始まる。
転生といっても「異世界へ」ではなく、同じ世界内で庶民から皇族へ転生するという点が、ちょっとそこらの流行りとは違ってるかな?
この世界では能力が数値化され、ステータス画面で確認できるし、他人にも見せられる。
ところがノアだけはその見え方が異なり、レベル上限が∞(無限大)なうえ、従えた部下や持ち物、治める領地によって自分のステータスが底上げされるという特殊な能力を持っている……というのが、この物語の肝らしい。
面白いのが、例えば「あなたに忠誠を誓います!」と部下になった者がいても、それが本心でなければステータスに変化が現れないところ。つまり嘘が見抜ける。逆に、ちらっと見たステータスが向上していれば信頼できる相手なので、この力を使えば優秀かつ忠実な部下だけを選り分けることができる、というわけ。
そもそもノアは十三番目の親王なので、本来なら継承権はかなり遠い。
だけどこの特殊能力に加えて、ノア自身もとても知能が高く優秀なので、皇帝から「もう少し早く生まれてくれれば……」(※継承順位的な意味で)と言われてしまうくらい。
この手の物語のテンプレとして、第一親王が側室の子だったり、皇太子である第二王子が残忍で無能だったりして、ノアは彼らの不正を暴いたり、反抗を抑えたりしていく。
要するに、継承権争いを主題とした統治ファンタジー、といった感じかな。
視聴しての感想
12話を視聴しての感想は主に3つ。
何といってもまず、作画がいい
キャラクターの描き方はもちろん、皇室や貴族がテーマなだけあって、建築物や衣装の描き込みがすごい。
戦闘など動きのあるシーンでも崩れないのは素直にすごいなと思う。
そして主人公ノア。作中では10歳とか12歳とかいう年齢にもかかわらず、やたらとカッコいい美少年に描かれている。瞳は赤と青のオッドアイで、ほとんど笑いも泣きもせず無表情。
人間味がないとも言えるけど、個人的には「だが、そこがいい!」と言いたい。
つぎに、ノアの采配の仕方がいい
皇太子からもらった水の魔剣《レヴィアタン》を制御して以来、魔法具を手に入れるたびに基礎能力が向上しているので、単身でもそれなりに強い。だけどノアが突出しているのは統治能力。
冷静な判断力と観察眼で不正をビシバシ暴いていくし、「人は宝」という信条を持っているので、たとえ敵対勢力の人間でも無闇に切り捨てたりはしない。けれど法と秩序に基づいて裁くべきと判断すれば即断する。このあたりは「賢親王」という敬称を与えられてから、より顕著だった印象。
転生前の記憶があるから中身は大人、ということなんだろうけど……。
マジで「あんた本当に12歳ですか?」って言いたくなる。
そして……淡々とした口調がいい!
ノアは頭の中ではいろいろ考えているものの、基本的に感情を表に出さない。
皇族らしく常に淡々としていて、口調もずっと淡々としている。
だからぶっちゃけ、まったく子供らしくはないんだけど、あの淡々とした口調は、聞いているうちにだんだんクセになってくるんだよね。
なんだろな~~~この感じ。
温かさはないけど、冷たすぎるわけでもない。
ノア自身は皇族として冷淡な素振りをしているけれど、お父さんである皇帝の気持ちを思いやっていたり、部下の心身や家族のことまで気にかけていたりと、もともとの性格は優しい。
それが声や態度ににじみ出ているから、この独特の雰囲気になっているのかもしれない。
声優の奈波果林さんが、そのあたりをすごく巧く演じているな~と思う。
不満なところ
一方で、若干の不満点を挙げると……。
今回の12話だけを見ると、ちょっと尻すぼみ感があるところかな。
10話までで第一親王が処刑され、最終話で皇太子も自害した(という筋書きで粛清された)ので、「じゃあ次は誰が皇太子に?」というところで終わる。
どう考えても一番相応しいのはノアなんだけど。
皇帝として相応しい人物のもとに集まるという伝承の魔法具がまだ1つ残っている(?)みたいだし、第一・第二親王が死んだとはいえ、ノアの上にはまだ10人の兄たちがいるわけで。
この先どうなるの!?ってなるよね。
ここまででノアの能力は存分に発揮されていて展開自体は面白かったんだけど、ストーリー構成としては少し淡々としすぎている気がしないでもない。
あまり興行的に振るわなかったのか、現時点では第二期制作の発表はなし。
どうせなら12話で終わらせずに、ノアが皇帝になるのか、それとも兄たちの誰かのもとで摂政的な立場になるのか……そのあたりまで描いてほしかったなぁ、という気持ち。
まぁ、アニメ化待ちの原作が多すぎるのと制作費うんぬんの問題で、「え、そこで終わるの!?」って作品が多いのも事実なので、続編はちょっと望み薄かもしれないけどね。




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