この物語の舞台となるのは、光と影が循環する球体世界「グリーピア」です。
双子の神が創造したとされるこの世界には、独自の神話、地形、文化、人種が存在します。
ここでは、小説をお読みになる方々が空想しやすいよう、生成AIで作成したイラスト&自作のマップと共に設定の一部をご紹介しています。
- 球体の世界「グリーピア」
- 4人の御使い
- 西の大陸とは
- 気候・単位
- 5つの人種
光に満ちた球体の世界「グリーピア」
太古の昔から語り継がれている《光影神話》によれば、この世界は双子の神によって創造された 透明な球体の中に存在しているとされています。

球体の内部には空間の半分を満たす水があり、その水面には「西の大陸」「中央大陸」「東の大陸」と呼ばれる3つの大陸と、「火の島」と呼ばれる小島が浮かんでいます。
水面より上の空間《 地上 》には光の神プリナリーラが放つ《根源の光》が満ちています。
水面より下の空間《 影界 》には影の神エイシェラが司る《帰結の影》が存在しています。
地上にある生き物はすべて死とともに影界へと吸収され、そこで新たな命の源……すなわちグリーフェへと還るのです。
3大陸の成り立ち
この世界に浮かぶ大陸は、もともとはひとつ島でした。
それが現在の3つに分かれたのにはこんな伝承があります。
はるか古の時代。
この世界は、まだひとつの小さな島にすぎなかった。
神より種をひとつ託された御使いたちは、その種を島の中央へと撒き、その傍らで「この世界をどのように形作るべきか」と語り合っていた。
ところが、そのあいだ御使いたちの宿す力の余波に晒され続けた種は、瞬く間に芽吹いて成長し、空を突き抜けるほどの巨大な世界樹となった。そしてあまりに育ちすぎたその樹が、ついに天を貫き――太陽の炎に触れてしまう。
その瞬間、世界樹は燃え上がり、轟きとともに砕け散ってしまったのだ。
飛び散ったその欠片は雨のように降りそそぎ、無数の塵となって海を漂った。
御使いたちの報告をきいた神々はそれらを拾い集め、3つの大きな島へと形を整えたという。
こうして生まれたのが、いま世界にある三つの大陸である。
もちろんそれは神代の話。
真実がどうであるか、人の知りえるものではありません。
世界を管理する「4人の御使い」
双子の神である「光の神プリナリーラ」と「影のエイシェラ」は、球体の外側から世界を見守っている存在とされています。
その神々の代わりに地上を管理するのが4人の御使いです。

火のエルダ
- 炎色の髪と朱金の瞳を持つ、少女の姿をした御使い。
- 明るく元気な性格で、人間たちが大好き。
- 改革を好む、激しい気質の持ち主。

水のアルドル
- 長い黒髪と水色の瞳、片目にかけたモノクルが特徴的な青年の姿の御使い。
- 普段は寡黙で穏やかだが、怒ると恐ろしい。
- 勤勉で真面目。

土のドルマーシ
- 毛先が緩やかにうねる小麦色の髪と琥珀の瞳を持つ、豊満な肢体の女性の姿の御使い。
- 母親のような愛情深い性格。
- しかし時に厳格すぎて、厳罰を望む傾向がある。

風のフェサリターシャ
- 背中で2房に分かれているため鳥の翼のように見える白銀の髪と、翠玉色の瞳を持つ青年の姿の御使い
- 束縛を嫌い自由を愛する。
- いつもニコニコと笑顔を浮かべているが、実は非常に理知的で計算高い。
根源の光は 6属性に分類されているため、人々の間では「他にも御使いが存在するのではないか?」と噂されています。しかし、カイエが生きていた時代には、それを裏付ける伝承は確認されていません。
物語の舞台「西の大陸」
西の大陸は、北西から南東にかけて広がる全長4000キロほどの大陸です。


ただし北側の1/3ほどは火山地帯であり、生き物がほとんど生息できない不毛の土地となっています。そのため人が生活しているのは残りの 2/3の地域です。
横たわる竜と呼ばれる山脈
大陸中央には「横たわる竜」と呼ばれる巨大山脈が連なっています。
地図でみると北側の半分が竜の頭、南側が胴体と尻尾のように見えることからこの名がつきました。この山脈があるために、大陸の東西で異なる勢力圏が生まれています。

そして山脈の北側には巨大な亀裂があります。谷底を流れる水が大河となり、長い年月のあいだに積もった堆砂がわずかな平地を形成しました。この土地こそが《桃源郷の谷》と呼ばれ、谷の民の居住地となった場所です。
山脈の東側にある国々
カイエが生きる時代、西の大陸の東側には大小あわせて30ほどの国が存在していました。戦争によって国境が変わることも珍しくない時代です。
その中でも比較的歴史が古く、国力が強いという意味での「主要国」として、おもに以下の国々が作中で語られています。
| 国の名前 | 概要 |
|---|---|
| 農業地区セレアルト | 多くの国が共有する穀倉地帯。この地域が戦火に巻き込まれると各国の食糧事情が悪化するため、暗黙の了解として 不可侵地区となっている。 |
| イエヌス王国 | リンドラ山脈の麓にある王国。周辺を支配していた領主国の主たちが、十数年におよぶ戦火を経たのちに代理決闘によって序列を決め、25年前に王国として纏まった。現在の王ルトナスは18年前に即位している。 |
| カトラス国 | かつてあった《帝国》の生き残り貴族が興した君主国。独裁国家ではあるが、政治が安定しているため、王家は国民から慕われている。傭兵たちにとっても活動しやすいため、国外からの移住者が多い。 |
| メイフィール王国 | 齢80を数える老齢の王ブルガルが治める王国。正妃、妾妃のいずれも王女しか生まれなかったため、現在は男勝りな第一王女が王太女となっている。 |
| 聖王国プリ・オルコ | 光の神プリナリーラを信仰する宗教国家。なぜか影の神は邪神として忌み嫌っている。現在の聖王は男性だが、代々女性が継ぐことが多かったため男の王は歓迎されておらず、その地位を盤石にするために聖具が欲しいと思っている。 |
| トルトゥグ王国 | 400年以上つづく古い王国。仮に西側の大国が東側への再侵攻を考えた場合、横断街道のすぐそばにあるこの国が真っ先に狙われるため、万が一の開戦に備えてつねに兵力を蓄えている。水のアルドルの眷属である白鯨ホルオルを守護神として崇めている。 |
| 首長国ブレガル | 熱帯地域にあり、6人の首長による合議で営まれている首長国家。ブレガルという6枚花の名前に例えてこの名がついた。 |
山脈の西側の大国「ノーマンド王国」
山脈の西側にはノーマンド王国という巨大な国家が存在します。
この国は 大陸統一という理念を掲げ、長年にわたり侵攻を続けてきました。大陸の最南端にあり山脈に阻まれて攻略が難しかった「武装国家ガレア」を除き、西側のほぼすべてを国土として治めています。
ここが、やがて物語の主な舞台となります。
月と太陽の運行

この世界では月が 2年かけて半球を往復します。このため、月の片道を1年(12ヶ月)として数えています。また、太陽の位置は30日周期で北から南へ移動し、再び北へ戻るという運行を繰り返します。
季節の名称
月の運行によって1年ごとに春と冬の長さが入れ替わるため、農業上の理由から月の数字の他に季節名が用いられています。
- 🌸花季(1~3月):草木が芽吹き、成長を始める時期。
- 🏹弓季(4~9月):人々の主な活動期。作物や家畜が育つ。
- 🍏実季(10~12月):収穫が終わり、雪や氷に閉ざされる季節。
通貨
| 通貨 | 価値(日本円換算) |
|---|---|
| 1セン(銅貨) | 約100円 |
| 1ダル(銀貨) | 約1,000円(銅貨10枚) |
| 1マルカ(金貨) | 約100,000円(銀貨100枚) |
| 1ハヌマルカ(白金貨) | 約5,000,000円(金貨50枚) |
長さ
| 単位 | 目安 |
|---|---|
| 1ノルド | 約3cm |
| 1アルム | 約1m |
| 1キルメ | 約1.2km |
重さ
| 単位 | 目安 |
|---|---|
| 1イコム | 約5g |
| 1バーリィ | 約1kg |
言語
人類創造の際、御使いによって
すべての人種は共通語を使うように統一されたとされています。
ただし ロッサ族のみ、
種族内で使用する固有言語を持っています。
この世界にはおもに5つの種族が存在します。

ヒューラント族
平均寿命:約80歳
世界人口の約6割を占める基本人種。
中央大陸から西の大陸へ広がり、各地に分布した。人種としての特性は持たない代わりに、住む土地の環境に合わせて肌や髪の色が変化する傾向がある。(地球でいうところの西洋人・欧米人・中東系がそれぞれにいる感じ)

ウォーロップ族
平均寿命:約80歳(外見イメージ:オーガ)
東の大陸に多い人種。平均身長が2メートルほどと総じて長身で、男性は筋骨隆々。女性は超巨乳+くびれた物腰のナイスバディであることが多い。目尻が釣り上がった顔が特徴。
赤銅色の肌の「コーファ」と、灰色の肌の「ジルバ」の2種類に分かれる。

アエローフ族
平均寿命:約180歳(外見イメージ:エルフ)
真珠色の肌と細身な体、先が尖った耳を持つのが特徴。繊細に整った顔立ちの者が多い。
もともとは平均的な外見の「ロンイ」と、耳長の狩猟民族「イーラン」の2種類だけだったが、突然変異によって、耳の後ろに白い飾り毛がある「谷の民」が分類に加わった。

ロッサ族
平均寿命:約30歳(外観イメージ:トロール)
ヒューラント族の倍以上の巨体を持つ巨人族。
土の特性を持つため、刃物では切り裂けないほど頑強な肌をしている。しかしその巨体を維持することが難しいため短命。老個体が土に潜って殻を作り、そこで身体を崩壊させたあと記憶を継承した新個体として再生するという特異な生態を持つ。

ビコナ族
平均寿命:約250歳
小人族。ヒューラント族の2/3くらいの背丈で、10歳ほどの子供のような姿をしている。深い青色をした瞳で、瞳孔が縦に長く、手指の間には半透明の水かき、首から二の腕までを覆う白い鱗がある。
百人に1人ほどの割合で成人型まで成長した個体が交わり、水中で産む卵から誕生する。
瞳の特性
人間は種族を問わず、生まれ持った属性加護によって瞳の色が決定します。
| 属性 | 瞳の色 |
|---|---|
| 火属性 | 赤~橙など赤系の色 |
| 水属性 | 青~水色など青系の色 |
| 土属性 | 黄色~土色など茶系の色 |
| 風属性 | 黄緑~翠玉など緑系の色 |
| 光属性 | 白に近い金、銀色 |
| 闇属性 | 暗紫色 |
この瞳に宿る《加護》が、体内にある魔力回路の制御装置のような役割を果たしていると考えられています。何らかの理由で瞳を失うと魔法も発動できなくなります。
