PR

進撃の巨人のちょっとした考察

アニメのこと

アニメは最終話まで見終えたんですが。
その後、なんとなくファイナルシーズンを見返していて思ったこと。
エピソード78話「兄と弟」に出てきた会話についてです。

放送から数年経っているので今さら感はあるんですが、
探しても似たような考察を見かけなかったので、なんとなく自分で書いてみることにしました。

ジークとエレンの違い

異母兄弟であるジークとエレン。
この2人には、いくつもの違いがあります。

まず、血筋の違い。
ジークは「王家の血を引く」ダイナの息子であり、
エレンは「王家の血を持たない」カルラの息子。

そして育ち方。
兄であるジークは、エルディア人の復権を願う父から思想を強制されて育ち、
弟であるエレンは、そうした思想を押し付けられることなく、自由に育てられた。

さらに、目指した未来も対照的です。
ジークは、エルディア人を世界から消し去る「安楽死計画」を選び、

エレンは、仲間とパラディ島を守るために世界を踏みつぶす「地鳴らし」を選んだ。

始祖ユミルに対する態度の差

幾つもの差がある2人ですが、第78話を見ていて思ったのは、
始祖ユミルが最終的にエレンに従った最大の理由は、
彼女に対する扱いの違いだったんじゃないか、ということです。

78話の終盤、ジークは足元にうずくまるユミルを見下ろしながら、
「絶大な力を持つ始祖ユミルだが、その正体は、自分の意志を持たぬ奴隷だ」と吐き捨てます。
さらに、エレンに対しても「間違っているお前を治してやる」と言い切る。

そこにあるのは、かつて彼女が仕えた王と同じ『支配する側』の視点。
ユミルを「自分の思うままに動く道具」としか見ていない考え方です。

もし仮にジークの安楽死計画が実現したとしても、巨人の力そのものは残り続け、
ユミルはその呪縛に縛られたまま、苦しみ続けることになる。
しかも外の世界の人々は健在なので、エルディア人が自然に消えていくのを待つまでもなく、
排除しに来る可能性も高いでしょうね。

それに対してエレンは、父の記憶の旅から戻ったあと、ユミルのもとへ駆け寄り、こう言います。
お前は奴隷じゃない。神でもない。ただの人だ。誰にも従わなくていい。お前が決めていい」

きっとこれこそが、ユミルがずっと聞きたかった言葉だったんだと思う。
歴代の巨人の継承者の中で初めて「始祖ユミルにも痛む心がある」
理解された瞬間だったんじゃないかと。

生まれたときから強烈に「自由」を求め続けてきたエレンだからこそ、
『奴隷』という在り方を否定できて、ユミルの心にも寄り添うことができた。

激しくて危うい主人公ではあるけれど、物語を最後まで見届けてみると、
エレンは「進撃」と「始祖」ふたつの巨人を継承するに相応しい人物だったのかもしれない、
と、しみじみ思います。

コメント

error: Content is protected !!