この物語は『Dom/Subユニバース』と呼ばれる、海外の二次創作から発祥した特殊設定をお借りして描いているお話です。昨今のBL界隈で主流となっている「オメガバース」などと同様に、スペキュレイティブ・フィクションに属するジャンルのひとつとして、主にBL界隈の皆さんに親しまれているようです。
ダイナミクス分類
この世界には『ダイナミクス』と呼ばれる2種類の遺伝子、あるいはホルモンのようなものが存在するとされていて、そのいずれを持つかによって「Dom」「Sub」「Switch」「Neutral」の4種類の人々に分類されています。
■Dominant(略してDom) 名前のとおり「支配したい/お仕置きしたい/守りたい/信頼されたい」など、誰かをコントロールしたい欲があるとされるひと。 ■Submissive(略してSub) こちらは「服従したい/お仕置きされたい/構って欲しい/褒められたい」など、誰かにコンロトールされたいという欲があるとされるひと。 ■Switch DomとSub両方を併せ持っており、対面する相手によって役割を切り替えることが可能であるとされるひと。極々少数しか存在しないと言われる。 ■Neutral(作品によってUsual、Normalとも称される) Dom/Subどちらの欲も持たない。ようするに普通のひと。
「支配」と「服従」という欲の現れ方からSM的な性癖と解釈されがちですが、Dom/Subユニバースにおけるダイナミクスは食欲・睡眠欲・性欲につぐ第四の本能的欲求だとされ、この欲を満たして解消するためには、DomとSubの間で『プレイ』と呼ばれるコミュニケーションを行なわなければなりません。
この欲求の現れ方や葛藤などが、腐女子の皆さまに好まれる所以であると言えるでしょう♪ (*´艸`*)
ユニバース関連用語
以下は、ユニバース世界に共通するスタンダードな用語一覧です。
| ■Play | DomとSubの間で行われる特殊なコミュニケーションのこと。 通常Domの側がグレアを放ちながら命令を発言し、Subがそれを実行するという形で行われる。 |
| ■Glare | Domが発する威圧感。オーラのこと。目が光るなどと表現されることも多い。 その強さにも級(ランク)があるとされ、Subにとっては精神操作をうけたり、 快楽や委縮につながるもの。 Dom相手の場合は文字通りの威圧・威嚇としての効果を発揮する。 |
| ■Command | DomがSubに対して用いる命令。 これをSubが実行し「褒める ⇔ 褒められる」ことで、互いの欲求が満たされる。 |
| ■Reward | 命令を実行できた際のご褒美。 「いい子」などの容認の言葉や、Subが快感となる行為を行うなど。 |
| ■Limit | NG行為とも。Subがどうしても耐えられないという限界。 |
| ■Safe word | Domが行き過ぎた行為に及ばないよう、Sub側が静止をするための合言葉。 プレイの前に決めておくのがルールであり、セーフワードを使われたDomは即座に行為を 中止しなければならない。 |
| ■After care | プレイの最中や終了後に、Subに対して行うスキンシップのこと。 褒める、撫ぜるといった行為から、抱き締める・食べさせる・お風呂に入れるといった 恋人らしい愛情表現まで多種多様に描かれる。 |
| ■Sub space | 心から信頼した相手とのプレイでSubが至るトランス状態のこと。 意識が完全にDomのコントロール下に入り、ふわふわとした気持ちがいい感覚になる。 多幸感などと表現される。この状態のままプレイや性交を行なった場合、 より深い快感を感じたりする。 |
| ■Sub drop | 信頼のない相手からの一方的な命令や、パートナーからの拒絶、長期間放置されるなど、 Subにとって不安や恐怖感を感じた際に起きる状態。 疲労感や虚脱感、抑うつなどの症状が生じる。 |
| ■Bad trip | サブドロップからさらに深刻化した状態。ようするにパニック。 重篤となると手や首を掻きむしるなどの自傷行為を起こしたり、過呼吸・血圧低下・ 心拍異常などを引き起こす。最悪死亡するケースもある。 |
| ■Claim | 固定パートナーとなるための契約のこと。 結婚と同義の行為として、役所に届けるなどの公式契約が可能とされる作品も多い。 |
| ■Collar | 契約の証としてDomから渡す首輪、あるいはそれに相当するもの。 Subにとっては目に見える信頼の証であり、離れている間の精神安定剤代わりにもなる。 |
| ■Defence | 自分のパートナーSubに危険が及んだ時などに、それを守ろうとしてDomが陥る状態。 本能的に攻撃性が増して強いグレアを周囲に撒き散らす。 |
| ■Rank | Domは発するグレアの強弱によって、Subはグレアに対する耐性によってランクがあるとされる。 よく見られるのはA級、B級といった区分。さらにその上のS級がいるとされる作品も多い。 |
作者の好みや、雑誌の企画などによってさまざまな解釈や創作がされており、これが公式と呼ばれるものは存在しないそうですが、以上がおおむね暗黙の了解として語られている世界観です。
それでは、Dom/Subユニバースの世界へどうぞ!


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