二次創作・その他

夢魘は、君が光に昇華する

#02 動き出した夢魔

クルエラとの出会いから数年後。胸のうちに巣食う夢魔がひっそりと呟いた。―――このままじゃ……足りない……。成人となったヴォルクは心身ともに成熟し、次第に悪夢に動揺しなくなっていたのだ。そして夢魔は、彼女がまとう白い光が恐ろしかった。このまま...
夢魘は、君が光に昇華する

#01 黒衣の森で出会う

ヴォルクは毎夜、夢をみる。明るい月が照らす小さな集落。夜闇にいくつも浮かび上がる炎。その灯りを遮るようにして迫る、黒く蠢く生き物の影。迫る影たちから護るように、自分に覆いかぶさる母親。押し付けられた母の胸の向こうで鋭く上がった悲鳴。続く、母...
夢魘は、君が光に昇華する

夢魘は、君が光に昇華する

二次創作ファンタジー夢魘は、君が光に昇華する。幼い頃に魔物に襲われ、胸に夢魔が棲みついてしまった青年。天涯孤独な冒険者として過ごしていた彼はある日、白い光をまとう少女と出会う。数年後、その白い光の正体を知った青年の胸のうちで夢魔が暴れ出すが...
カルマの詩

#07 業(カルマ)の詩

幾度かの角を曲がり、幅広の階段を上る。どうやら中央にまとめられた各部屋を廊下がグルリと取り囲むような構造になっていたらしい。たどり着いたのはその真上に位置すると思われる大広間だった。「だん……なサマ、つレテまいリマシタ」入口で深く頭を垂れた...
カルマの詩

#06 禁断の儀式

キャリッジを使えば時間が掛かりすぎてしまう。やむなく少年を自分のチョコボに同乗させ、ジャックスたちは東ラノシアへと急行した。到着したのは夜明け前だった。先に来ていたメンバーと合流し、救出したあとの人々を運ぶための段取りを打ち合わせたあと、急...
カルマの詩

#05 ギルドからの依頼

双剣士ギルドのギルドマスターは、初めて出会った際に名が似ていることから親しみを持ち、それ以来尊敬と敬愛を込めて接してきた人物だ。歳こそ彼の方がいくつか下だが、少年時代に難民として流れ着いた自分と双子の兄の命を救い闘い方を教えてくれた初代マス...
カルマの詩

#04 我が家へきますか?

ところが、出会いから数えて6度目となる邂逅は、心を残すまいと思い決めたそのたった2日後のことだった。「オリヴェル! 起きてください!オリヴェル!!」この日のオリヴェルは、グリダニアの市街地から少し離れた場所にある小さな橋の欄干に引っ掛かって...
カルマの詩

#03 リムサで起きた誘拐事件2

「お、もしかしてあの屋敷か?」二人が辿り着いたのは低地ラノシアの南西部に位置する住宅街だった。いや、元住宅街だったというべきか。かつては貴族や豪商らの屋敷が立ち並ぶ避暑地だったとのことだが、第七霊災のおりにダラガブの破片のひとつが落下し、そ...
カルマの詩

#02 リムサで起きた誘拐事件

その後ジャックスは三度オリヴェルに遭遇した。一度目は、母親へのプレゼントを買うのだという塾の子供らを伴ってマーケットを訪れていた時。二度目は、近所に住む老婆から頼まれた薬草を摘むために黒衣森を訪れていた時。三度目は、前の晩に賭け札で負けて大...