ボクの優しいご主人さま

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#32 魔物の大発生 ③

建物を出たラルグさまは肘の上にボクをのっけてから宙に浮きあがった。必然的に空から見下ろすことになった村。視界が開けてすぐにボクは「わっ」って声をあげることになった。「わ~~~~~!すっごいひと……!」最初に転移してきたニレの大木がある広場。...
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#31 魔物の大発生 ②

時間はたぶん5秒とか10秒くらい。眩しくて閉じた目を開けた時にはもう、超でっかい木の下にいた。「わぁっ!?」幅が両手を広げた倍以上ある太い幹に、横になが~~~く枝を広げたおっきな木!なんかこれ、テレビCMでみたことある!さっきニレの大木って...
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#30 魔物の大発生 ①

グラナート王国は、秋が短くって冬が長いらしい。もといた日本で例えるとたぶん北海道くらいの緯度なのかなぁ?だから11月になるともう真冬。雪はあまり降らないけど平均気温が氷点下まで下がるから、夜露で濡れた馬車の車輪まで凍り付いて外出するのも一苦...
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#29 動き出す闇(モブ視点)

静まり返った室内にジジッ……と炎の揺れる微かな音が響く。それに気づいたグラナート国王エイドルフは、書きかけの書状に目を落としたまま低く「なんだ」と呟いた。するとまもなく、いずこともしれぬ暗がりの向こうから囁くような声がした。『―――先王陛下...
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#28 怖いほうの調教

そしてその夜更け。先に戻ってろって言われて、ボクは自分のお部屋で日記を書いてた。貴族の勉強を始めてすぐの頃にラルグさまがくれた赤い表紙の日記帳。この世界の文字をスムーズに書けるようにするためにもちょうどいいからって言われて、それ以来ずっと、...
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#27 初めてのお出かけ 2

名残り惜しそうなオジサンたちにバイバイ手を振って。馬車の停まってるほうへ歩いていきながら、クライアンさまはすごく上機嫌そうにボクの髪をよしよしした。「思った以上の成果だな、ユウト。わたしもなかなかに鼻が高いぞ」「えへへっ!」「今後もこうして...
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#26 初めてのお出かけ

ガラガラガラ……って体に響く振動。窓の外を流れてくのは、外国の映画とかでしか見たことない広葉樹の森とか、川とか、畑とか、木のお家とかが建ってる西洋風ヨーロピアンな風景。そこを金色の装飾で飾られた黒い馬車に揺られて移動しながらボクは(これほん...
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#25 アーネストさんに。 ※R-18

緊張が解れて体がガクッと崩れる。口も離してお腹に突っ伏したら、ぴとぴとってラルグさまの指先が頬を叩いた。「よく頑張った。俺も、ウォルマーのあれは無理だからな」「そうそう。させてくれる子もめったに居ませんからねぇ。どの男娼も娼婦も、1回目は承...
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#24 ウォルマーさんと。 ※R-18

「来いユウト」起き上がったラルグさまが手招いて、ウォルマーさんに運ばれる。向かい合わせで抱きつくみたいに座らせてからキスしたラルグさまは、ボクを抱っこしたまま後ろへ寝そべった。お腹の上にうつ伏せになったボクの腰を、後ろから両手が掴んで持ち上...