Dom/Sub専門医、始めました♪

学生時代から『癒し系Dom』として数多のSubを救ってきた山峰裕司やまみねゆうじ
研修医として地元へ戻っていた彼を信号待ちで呼び止めたのは、8年前にイジメにあっていたところを救った地元の後輩・武田澄生たけだすみおだった。彼との出会い、そしてパートナーとなったことが、裕司の中に隠れていた本当の欲と苦悩を引き出していく。

最強SS級Domの医者×武闘派Sub青年の大人な恋。エロは控えめ(当社比)。

※Dom/Subユニバース初心者でも安心の解説付き。

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#23 遠距離、はじまる。

「ごめん。隠しておきたかった事かもしんねぇけど。あいつが……小林が言ってたんだ。あんたはSubが産んだ婚外子だった、っての」「そう……か……」胸につかえたままになっていた不安。もっとも古い心の傷。それを澄生の側から暴いてくれたことに、なぜか...
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#22 「武田先生」が齎したもの

結果から言うと澄生が職を失うことはなかった。それどころか澄生が大怪我を負った事の顛末が、本人たちすら予想もしない思わぬ効果を生み出したのだ。およそ2週間の入院生活。裕司の手回しで豪華な特別室へと変更された病室には、連日のように友人知人や生徒...
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#21 君に相応しくあるために

遠くから外来の喧騒が聞こえる廊下に、スタスタと軽い靴音が響く。白衣のポケットに手を突っ込んだまま長椅子の隣に腰を下ろした鈴木医師は、横目で裕司の顔を一瞥してから、左上を見あげてポツリと呟いた。「まだオペ中か……」見上げた先にある表示灯はまだ...
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#20 アナタを鎮める言葉

本当にこんなことが起きるのか。タクシーから降り立ちながら澄生が抱いていたのはそんな驚きだった。自分自身もダイナミクスに関係した事件の被害者ではあるが、澄生にとってはあくまでも「学生同士のイジメ」で、ニュースを沸かせるような誘拐だの恐喝だのと...
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#19 そして事件は起きた

「っきゃ~~~~~~~! 武田先生、それってっ!!」週明けの月曜日。中途採用の手続きのために訪れていた学校で、澄生の姿を見るなり素っ頓狂な声をあげたのは、休み時間に購買へ向かおうとしていたらしい門田だった。「ついっ……にっ! 山峰先生と、正...
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#18 Dom流のプロポーズ

「……っ! ……けど、それじゃ……!」ハッと顔をあげた澄生に「うん」と苦笑する。「追いかけてくれようという君の気持ちは嬉しいけれどね。その選択をすれば後悔することになると思う。であるならまず、君が教師を続けると決めたうえで、離れる年月をどう...
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#17 疲れた心をケアしよう

いつも通りに帰宅し、笑顔で出迎えた母親の手料理を囲んでの夕食。テーブルを囲んでいたのは両親と、花嫁修業中の2つ上の姉と大学に通う3つ下の弟だ。武田家は今どき珍しいほどの円満家庭で、じゃれ合い程度の喧嘩はするものの、誰ひとり大病をすることもグ...
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#16 不愉快な過去

このところずっと、穏やかな仮面の下で裕司が悩んでいたことは知っている。表面上は変わりないので他人は気づけないだろうが、パートナー関係にある澄生は彼が発する波動で受容体レセプターが刺激され少なからず気持ちに影響を受けるからだ。裕司が何に悩んで...
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#15 裕司の悩み

澄生と再会してから、ひと月ほどが経過したある日。卓上カレンダーを見つめながら溜息をついた裕司の背後で、ふいに「んあぁ」と間延びした声が響いた。「そういや、あと3週間かぁ。はぇえよなぁ」「鈴木」白衣のポケットに片手を突っ込んだまま覗き込んでい...