BL小説

Dom/Sub専門医、始めました♪

#20 アナタを鎮める言葉

本当にこんなことが起きるのか。タクシーから降り立ちながら澄生が抱いていたのはそんな驚きだった。自分自身もダイナミクスに関係した事件の被害者ではあるが、澄生にとってはあくまでも「学生同士のイジメ」で、ニュースを沸かせるような誘拐だの恐喝だのと...
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#19 そして事件は起きた

「っきゃ~~~~~~~! 武田先生、それってっ!!」週明けの月曜日。中途採用の手続きのために訪れていた学校で、澄生の姿を見るなり素っ頓狂な声をあげたのは、休み時間に購買へ向かおうとしていたらしい門田だった。「ついっ……にっ! 山峰先生と、正...
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#18 Dom流のプロポーズ

「……っ! ……けど、それじゃ……!」ハッと顔をあげた澄生に「うん」と苦笑する。「追いかけてくれようという君の気持ちは嬉しいけれどね。その選択をすれば後悔することになると思う。であるならまず、君が教師を続けると決めたうえで、離れる年月をどう...
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#17 疲れた心をケアしよう

いつも通りに帰宅し、笑顔で出迎えた母親の手料理を囲んでの夕食。テーブルを囲んでいたのは両親と、花嫁修業中の2つ上の姉と大学に通う3つ下の弟だ。武田家は今どき珍しいほどの円満家庭で、じゃれ合い程度の喧嘩はするものの、誰ひとり大病をすることもグ...
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#16 不愉快な過去

このところずっと、穏やかな仮面の下で裕司が悩んでいたことは知っている。表面上は変わりないので他人は気づけないだろうが、パートナー関係にある澄生は彼が発する波動で受容体レセプターが刺激され少なからず気持ちに影響を受けるからだ。裕司が何に悩んで...
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#15 裕司の悩み

澄生と再会してから、ひと月ほどが経過したある日。卓上カレンダーを見つめながら溜息をついた裕司の背後で、ふいに「んあぁ」と間延びした声が響いた。「そういや、あと3週間かぁ。はぇえよなぁ」「鈴木」白衣のポケットに片手を突っ込んだまま覗き込んでい...
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#14 SSランクの本気 Ⅱ ※R18

男2人にはやや狭い湯船にのんびりと浸かり、バスローブ姿で寝室へ入ったところで「そういえば」と澄生が呟いた。「なぁ。さっきのあれって、何だったの?」「あれって?」「話は後つったじゃん。なんで、体が勝手に」「ああ」その問いにはすぐに答えず、裕司...
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#13 SSランクの本気 Ⅰ ※R18

「……っ」とたんに澄生はゾクゾクという風情で身を震わせる。その反応に裕司の胸にも、身震いするほど熱く強い支配欲が込みあげていた。「その前に、中を綺麗にして……ついでに診察もしておこうか。ね?」「は、はい」「いい子だ。じゃあ《脱いでStrip...
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#12 いちおうプロDomですから

ナポリタンにコーンスープ、グリーンサラダというシンプルな夕食。互いにそわそわとした気持ちを抱えたまま向かい合うテーブルの横では、夕方のニュース番組が、女性アイドルのイベント中に起きた暴行事件の概要を伝えていた。「うぇえ……まぁた無差別Gla...